今日の芸術 2022

art curator 岡本かのんのブログ

2026-10-01から1ヶ月間の記事一覧

太田記念美術館「葛飾応為『吉原格子先之図』 夜景の系譜」を訪れて

(約3400文字・購読時間5分) 太田記念美術館で「葛飾応為『吉原格子先之図』 夜景の系譜」が始まった。中心となるのは、葛飾応為の《吉原格子先之図》。北斎の娘として知られる応為の代表作であり、3年ぶりに公開されたこの作品は、浮世絵のなかでもひとき…

広重は「旅の風景」を描いた―東京国立博物館「歌川広重 江戸のベストアングル」展

(約2300文字・購読時間3分) 私が今回の展示で強く感じたのは、広重が風景そのものだけでなく、人間がその風景にどう出会うのかまで、画面の構成に組み込んでいることだった。 東京国立博物館で開催されている「内山晋コレクション受贈記念『歌川広重 江戸…

国立美術館は、どこまで「稼ぐ」べきなのか―入館料値上げの、その先にあるもの

(約4400文字・購読時間6分) 2026年秋から、国立美術館6館の所蔵作品展の観覧料金が順次引き上げられる。東京国立近代美術館、国立工芸館、京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ、国立西洋美術館、国立国際美術館が対象で、一般料金は多くの館で500円前…